工場の特徴

ORITECH

オリテックは、全国のオーダーチェーン、アパレル各社様を主要顧客とした
イージーオーダー・パターンオーダースーツおよびオーダーシャツの縫製工場です。

最大の特徴は、一般に縫製工場は分業化され「上衣工場は上衣だけ。下衣は外注」というケースが多い中、上衣・下衣とも全て自社にて一貫生産をしている点。
更には、スーツに加えてオーダーシャツの縫製まで一貫して行っているところが最大の特徴です。

オーダースーツ・シャツ販売は、お取引先様ごとに違ったパターン、ディテールを使用するため、これに対応し縫製工場の使い分けをしなければならず、煩雑ですが、当社ではこれを一本化できるところが最大の強みです。

工場は、国内に6拠点。プラス海外協力工場2拠点

6つの拠点にて皆様のオーダーをお待ちいたしております。
それぞれの特徴は次の通りです。

オリテック青森
田舎館新工場

■所在:青森県弘前市近郊(田舎館村)

令和元年8月に立ち上がったオリテックグループ最大の旗艦工場。

6000坪の敷地には最新の自動倉庫、CAM、ハンガーシステム等を備え、高品質と短納期を実現した国内有数のハイテク縫製工場です。

上衣は日産220着、下衣は日産210着の縫製を行い、データ処理は1日500着のCAD入力処理を行えます。

※旧第1・第2工場はそれぞれ第1倉庫、第2倉庫として稼働しています。

田舎館新工場最大の特徴はIT力の強さ(スマートファクトリー)

日本の縫製業を取り巻く環境は、コスト(品質)要求と人口減による職人不足に直面し危機的な状況です。
その中で当工場では徹底的なIT化、省力化を行ない、生産効率を上げることで生き残りをかけた投資を行いました。

具体的には次のようなことが挙げられます。

■取引先との相互データ通信による省力化
従来は紙媒体を使った受注体制でしたが、取引先とデジタル連携することで、入力時間の短縮、入力ミスの削減を実現しました。

夜間自動マーキングシステム

夜間自動マーキング
従来は、従業員の業務として行っていた入力作業も、IT力を活用することで、従業員のいない夜間に作業を進めることが可能になりました。

最新CAMシステム

CAM裁断
格子柄の生地は柄合わせを行うために従来は手裁断で行っておりました。
しかしながら手裁断は高い技術を要するため、技術の伝承には多大な時間を要します。そこで、最新の格子用CAMを導入することで、熟練技術者の能力を補いつつ将来に備えております。

パターン作成能力

IT力を活用して省力化した余力はパターン作成など人間でしかできない業務に当てられます。
この結果、一般に2月ほどかかるパターン作成(グレーディング)作業が当社では2週間程度で実施可能になりました。

進捗管理システム

生産効率を上げるために導入したシステム。
製品それぞれを誰がいつ、どこで製造したかパーツ毎に分かることようにすることで、個々人のミスを削減し、全体の進捗状況を把握することで、工場の最適運用を目指します。

進捗管理システム

ハンガーシステム

田舎館工場では、縫製オペレーターの負担軽減のため、流れ作業で行う縫製工程にハンガーシステムを導入することで、工程内の運搬等の省力化に勤め、省力化を推し進めています。

オリテック新潟工場
(シャツ工場)

■所在:新潟県胎内市

オリテックの大きな特徴の1つがこの新潟工場。

一般に縫製工場はそれぞれ棲み分けがなされるため、スーツ工場がシャツ工場を兼ねることはありませんが、オリテックはこれを実現しております。

生産能力は日産350枚
従事するスタッフは約70名。

シャツ縫製は、縫製に使用するミシンも、CAD・CAM等コンピュータシステムもスーツ縫製とは違うため、全て独自設計。
CAD入力から縫製まで、青森工場の機能を利用せず、全て自工場内で行っています。

平成20年に新設したオリテックグループの中では最新設備の工場です。

ご参考:新潟県胎内市はこんなところ。→ 胎内市観光ナビ

オリテック山形工場
(上衣工場)

■所在:山形県新庄市

平成27年9月に廃業する縫製工場を買収する形で立ち上げたオリテック山形工場。

熟練工をそのまま引き継いだため、早期操業が実現できました。

現在の生産能力は上衣製造で日産80着
働くスタッフはCAM裁断の要員を含め約70名です。

山形工場では、青森第2工場でCAD入力したデータをNet経由で読み取り、CAM裁断およびその後の上衣縫製を行っています。

ご参考:山形県新庄市はこんなところ。→ 新庄祭り

オリテック秋田工場
(下衣工場)

■所在:秋田県大仙市

山形工場と共に平成27年9月廃業する縫製工場を買収する形で立ち上げたオリテック秋田工場。

こちらも熟練工が残りましたので早期操業が実現できました。

現在の生産能力は下衣製造で日産160本
働くスタッフは約40名です。

山形工場の上衣生産能力(日産80着)と比べ、秋田工場の下衣生産能力(日産160本)が多いため、余剰生産能力は、同業縫製工場からの委託縫製やボトム専用アパレル各社様からの受注を受け付けています。

ご参考:秋田県大仙市はこんなところ。→ 日本一の大曲花火

北京協力工場

北京協力工場は、設立当初オリテックグループの出資があったため最も親密な海外協力工場の1つです。(縫製能力日産:300着)

海外協力工場利用のメリットは、パターン(型紙)データを国内にてCAD処理にて行ない、CAM(裁断)から先の縫製のみ海外工場にて行うことで、海外へ頭脳流出することを防ぎつつ、人件費の安い海外にて縫製できること。

これにより国内と同一パターンを用いて廉価版を作ることが可能となり、販売店様の多面な価格戦略のお手伝いが出来ることです。

またご要望に応じ、弊社が煩雑な輸出入の事務代行を行うことや、弊社が仲介することで円建て決済も可能となります。

大連協力工場

大連協力工場は、過去に大手セレクトショップ等の縫製を担っていたこともあり、ファッション感度には定評があります。
当社とは10年以上の取引で良好な関係を築いており、内容的には北京工場同様の対応が可能です。

価格帯・アイテム・納期に合わせて海外協力工場をお使い分けることも可能です。